春は不安定なのです!
春はアンバランスが生じやすい季節です
そう、春は不安定なのです。
ちょっと長い文章ですが、
お付き合い下さったら嬉しいです。
お肌も体の一部
健康こそが美肌への第一歩
化粧品やスキンケア方法だけでは
本当に綺麗にはなれません。
スキンケアってだから面白くて、尊いんです。
漢方論の世界には
自然界に存在するもの全てを
「陰」と「陽」に分類する考え方があります。
季節の移り変わりとともに
陰陽のバランスは変化しており
日本では夏至に「陽」が
冬至に「陰」が極まるというサイクルを
くりかえしています。
3月は、長い冬が遊勢だった陰が
少しずつ減ってきて
陽が一気に溢れてくる
季節のはじまりです。
お花が咲き始め、木々も一斉に芽吹き
とても明るい季節です。
そんな季節の陰陽のバランスの変化に
私達人間も動物なので、
心も体も影響を受けてしまいます。
自然だけでなく私達の体の中にも
陰陽の要素は存在していて、
心身ともに健やかに過ごせる
理想的な陰陽バランスが取れた
状態を「陰平陽秘」いんへいようひ
と呼びます。
どちらかに傾き過ぎてしまうと
不調を生じやすくなりますが、
事前の知識があれば不調を緩和
する事が出来ます。
「養生」とは
先回りの健康法です。
結局、これが後々にお肌の健やかさにも
繋がっていきます。
「お肌は季節の後追い」です。
もしかしたら気に留めてないかも
しれませんが笑
お肌と体全体は切っても切り離せないから
サロンでもお話しさせて頂いています。
1 「肝」の疲弊による「上半身」の不調に注意
「陽」が満ちてくる季節で、
五臓六腑も全体的に活性化してきます。
冬の間に溜め込んだ不要なもの
(老廃物や脂肪)をとにかく
一気に解毒しようとしてフル稼動、
疲弊しやすい状況を強いられています。
「肝」が疲れてしまうと、
本来の機能にあれこれ
不調が現れてきます。
例えば、
「肝」にたっぷり貯蔵されているはずの
「血」が不足すると精神的に安定せず、
イライラや不眠、気持ちの揺らぎが
生じやすくめぐりが滞って、
肩こりや筋がつりやすくなります。
また、春の「陽」の気の急激な上昇も手伝って
「血」が上部に溢れ出して停滞しやすく
頭痛
鼻詰まり
めまい
ふらつき
などの「上半身の症状」が出やすくなるのも
この季節の特徴です。
花粉症の症状の中でも、
目の充血やかゆみ
鼻詰まり、
喉の炎症
などの体の上部に「血」が停滞することで
起きる症状は、この「肝」の乱れに由来します。
肝の解毒の機能がうまくいかないと
体内に余分な老廃物などが蓄積されて
重だるい疲労感を感じやすくなります。
2 肝の調子を整える季節の食材
春の養生で大切なことは、
この肝の調子を整える事です。
血を満たす性質のある
ホウレンソウ
ナツメ
アサリ
牡蠣
などの食材を意識して食べましょう。
肝と言う臓器が好む味
「酸味」を上手に日々の食事に取り入れて
いくと有効です。
酸味は春に乱れやすい肝の働きを正常に戻して
肝の疲弊を労うのに役立ちます。
柑橘系のフルーツは「気」のめぐりをよくします。
レモンを紅茶に入れたり
サラダにグレープフルーツを入れたり
フライにレモンを絞ったり
ほんのちょっとでも取り入れてみてください。
アボガドは肝の働きを高めて余分な
ものの排出を助け気を補って疲労感
を回復、新陳代謝をサポートしてくれます。
生のアボガドにレモン汁を加えれば
肝を整える酸味も補えます。
3 血と気のめぐりを良くする生活習慣
質の良い「血」をしっかり満たすこと
夜更かしやストレスなどによる「血」の
無駄遣いをしない事。
めぐりを整えていくことは肝の働きをサポート
する重要なキーワードになります。
食事以外にも
「なりべく決まった時間帯に寝起きする」
「軽い運動をする」
「ストレスを溜め込まない」
「アロマなどで心地よい香りでリラックスして
肝の高ぶりを鎮める」
などを習慣に取り入れるといいです。
4 大切なのは、心と体に向き合うこと
春の「陽」の上昇によって内臓が活発化
するわけですから見方を変えると、
冬に溜め込んだ余分な水分や脂肪分、
老廃物などを体外へ排出しやすくなる時期、
デトックスチャンスでもあります。
私達の体は元々、自分に不要なものを
排出する力を持っているので、
上手くその力を利用していけば
体に負担をかけずにデトックス
する事が可能です。
この時期に生じやすいイライラや不眠、
肩こりやむくみなどのプチ不調春の、
体と心からのサインです。
体の中で生じる小さなアンバランスが
プチ不調という形でメッセージを出しています。
そういった小さなサインの段階で
アクションを起こし、
病気にならないようにしていきます。
「今の自分に1番良いもの」
を意識的に選んで食べる事で
バランスをとり快適な春を過ごしましょう。
日々の暮らしのヒントより引用
このように季節を意識すると日々
健康に快適に過ごせるはずです。
多分、五月病とも無縁でしょう。
メンタルの不調は命さえ奪って
しまうこともあるので、
とにかく意識して養生して欲しいです。